2010/09/27

FD falsification by Prosecutor T. MAEDA in Osaka




特捜検事逮捕:FD改ざん3日前 私有PCにソフト入れる







大阪地検特捜部の主任検事、前田恒彦容疑者=大阪市北区で2010年9月10日、三村政司撮影
大阪地検特捜部の主任検事、前田恒彦容疑者=大阪市北区で2010年9月10日、三村政司撮影
 郵便不正事件に絡む証拠改ざん事件で、証拠隠滅容疑で逮捕された大阪地検特捜部の主任検事、前田恒彦容疑者(43)がファイル書き換え用ソフトを私有パソコン(PC)にインストールしたのは、証拠品のフロッピーディスク(FD)を改ざんする3日ほど前だったことが検察関係者への取材で分かった。前田検事は「過失だった」と供述しているとされるが、最高検は改ざんの故意を裏付ける事実とみて経緯を調べている。
 前田検事は09年7月13日、FD内に記録された偽証明書のデータの最終更新日時を「04年6月1日」から「6月8日」に改ざんしたとされる。
 関係者によると、前田検事は厚生労働省の村木厚子元局長(54)=無罪確定=ら4人を虚偽有印公文書作成・同行使罪で7月4日に起訴した後、同10日前後に私有パソコンにソフトをインストールし、13日に改ざんを実行したという。FDはその3日後の16日に厚労省元係長、上村勉被告(41)=公判中=側に返還された。
 また、検察庁では通常、データ誤消去などを防ぐため、FDの「タブ」と呼ばれるつまみを「書きこみ禁止」の位置に動かして保管している。前田検事は「FDのデータをUSBメモリーに移したつもりだった」と供述しているとされるが、データを移すだけならタブを操作する必要はないといい、関係者は前田検事が改ざんのためタブを動かした疑いがあると指摘している。