からり都大路、山鉾優雅に祇園祭、巡行に20万人!!
- 梅雨明けした青空の下、豪快に辻回しを披露する長刀鉾(17日午前10時26分、京都市中京区河原町通御池の交差点)
梅雨明けを告げる夏空が広がった17日、日本三大祭りの一つ、祇園祭の山鉾巡行が京都市中心部で繰り広げられた。今年はユネスコ無形文化遺産に登録されて初の巡行。絢爛豪華(けんらんごうか)な懸装(けそう)品をまとい、「動く美術館」と称される32基の山鉾が、祇園囃子(ぎおんばやし)を奏でながら、大勢の観衆の待つ都大路を進んだ。
「エンヤラヤー」。午前9時すぎ、先頭を行く長刀鉾が音頭取りの掛け声を合図に、車輪をきしませて四条通烏丸を東へ出発した。四条麸屋町に差しかかると、稚児が太刀を振り下ろして、斎竹(いみたけ)に張られた注連縄(しめなわ)を切り、沿道から大きな歓声が沸き起こった。
四条河原町や河原町御池の交差点では、10トンを超す鉾を90度方向転換する「辻回し」が行われた。車方が路面に青竹を敷いて水をまき、その上に車輪を載せて、豪快に滑らせていた。
今年は土曜の巡行となり、昨年より約7万人多い約20万人(京都府警発表)が沿道に詰め掛けた。気温32・4度(午後1時現在)という暑さの中、目前を通り過ぎる山鉾の一基一基に目を凝らした。