Water Fastival to Honey-Mooner

新婚男性に冷水かける「水祝儀」、無病息災願い

桶の水を頭からかけられる「初婿」たち

　新婚の男性「初婿」に冷水をかけて無病息災を祈願する「水祝儀」が１１日、福島県いわき市平沼ノ内の愛宕将軍地蔵尊堂で行われた。

　沼ノ内地区に伝わる正月の伝統行事。前年に結婚した男性をしめ縄で囲った砂場に立たせ、「桶取者」と呼ばれる青年会の若者４人が、掛け声に合わせて３度、桶(おけ)の水を浴びせかける。

　今年は４人の初婿が参加。浴衣にわらじ、額に墨の判子を押された姿で、砂場に立ち、頭から勢いよく水をかけられた。

　昨年５月に結婚したという自営業の比佐努さん（２９）は「去年までは水をかける側だったが、かけられるのがこんなに寒いとは。でもこれで１年が幸せに過ごせると思う」と震えながら話していた。