2010/08/22

Information Consealment by The 6th Division of the Japan Coast Guard






海保幹部、「デモ飛行」隠蔽を事前協議






第6管区海上保安本部広島航空基地(広島県三原市)のヘリコプター「あきづる」が香川県沖に墜落した事故で、デモンストレーション飛行の合間に事故が起きた経緯を当初説明しなかったことについて、林敏博・本部長ら幹部が事故当日の18日夜に協議し、公表しないと決めていたことがわかった。


6管は21日午前、記者会見し、「事故と関係ないと判断したが、組織的な隠蔽いんぺいととられても仕方ない」と釈明した。


記者会見には、中村清・次長、岩本一夫・警備救難部長、畑口一樹・総務課長が出席した。林本部長は同日午後に会見する予定。


中村次長らによると、事故発生から約7時間後の18日午後10時15分頃、広島航空基地から、飛行目的の一つに、巡視艇で体験航海中の司法修習生らへのデモ飛行があったと説明を受けた。


その後、林本部長、中村次長、岩本警備救難部長、畑口総務課長ら幹部が対応を協議し、「デモ飛行の場所は、現場から17キロ離れており、事故と関係ないので公表しない」と決めた。林本部長が「それでいこう」と最終的に判断したという。


中村次長は「隠そうとしたわけではない。事故原因と体験航海は関係ないという判断だった」と釈明し、「どんな情報でも出すべきだったと反省している」と述べた。


6管は19日午後4時からの会見で、あきづると、修習生らを乗せた巡視艇が交信していたことを初めて発表。報道機関からの指摘を受け、同日午後8時からの会見で、デモ飛行の合間に事故が起きたことを説明した。畑口総務課長は「司法修習生の負担にならないように配慮した。自分の判断で、発表しないほうがいいと考えた」と説明し、林本部長が最終判断したことを隠した。


司法修習生らの体験航海は、岡山地検の依頼で水島海上保安部(岡山県倉敷市)が実施。18日に2回、あきづるが低空でデモ飛行を行う予定だった。1回目は午後2時20分頃から5分間行い、2回目のデモ飛行前の同3時10分頃、約17キロ離れた佐柳さな島付近の送電線に接触し墜落した。


岡山地検は20日、6管側が公表しなかったことについて「(6管側とは)一切話し合いはしていない。6管の判断だと思う」としている。









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