鳩山首相元秘書に猶予付き有罪判決
2010.4.22 15:08 鳩山由紀夫首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」 をめぐる偽装献金事件で、政治資金規正法違反(虚偽記載など) の罪に問われた懇話会の会計事務担当だった元公設第1秘書、 勝場啓二被告(59)の判決公判が22日、東京地裁で開かれた。 平木正洋裁判長は禁固2年、執行猶予3年(求刑禁固2年) を言い渡した。
現職首相の元秘書が立件された異例の公判は、 夏の参院選への影響を配慮し、 初公判から1カ月足らずで結論に至った。
検察側は論告で、「規正法は政治腐敗防止のためのものなのに、 鳩山氏本人や実母からの資金などで大半をまかなっていた実体を曖 昧(あいまい)なままにして偽装した」と指摘。 勝場被告が関係のない人物や故人からの寄付を装っていたことに対 し「 無断使用された多数の人々にとっては言語道断な悪質な犯行だ」 としていた。
弁護側は「癒着を隠すなどの悪質な目的で行われたわけではない」 などと訴えた。また、法廷では「 処理はすべて勝場被告に任せていた。 勝場被告から何も報告を受けていないので、 何も知るよしがなかった」 とする鳩山氏の上申書の内容も明らかにされた。 一連の事件では会計責任者だった元政策秘書を同法違反( 重大な過失)罪で略式起訴、罰金30万円と公民権停止3年の略式 命令となった。鳩山氏は嫌疑不十分で不起訴処分とされた。
起訴状によると、勝場被告は平成16~20年、 故人や実際には献金していない人からの個人献金計2億700万円 を懇話会の収支報告書に記載したほか、政治資金パーティー収入も 約1億5300万円水増しして記載。また、 鳩山首相の関連政治団体「北海道友愛政経懇話会」(北海道室蘭市 )の収支報告書に17~ 20年に実母と実姉から受けた献金計1200万円を記載せず、 パーティー収入約3千万円を水増しして記載したとされる
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