2010/04/19

特別養護老人ホーム(特養)or 有料老人ホーム


特別養護老人ホームとは?
「特養」と耳にしたことはありませんか? 特別養護老人ホームを略して呼ばれていますが、ではこの「特養」、有料老人ホームと何が違うのでしょう?
特別養護老人ホーム
事業主体地方自治体・社会福祉法人
対象原則65歳以上の要介護者
費用月額10~15万円前後
住宅介護が難しい、要介護者が入居する公的福祉施設。月額費用が低額ですが、その分、要介護であれば誰もがすぐに入居できるわけではなく、介護優先度の高い人から順に入居となります。中には数年待ちというケースも少なくありません。法改定で、現在住居費、食費に当たる2~5万円が自己負担になりました。
介護がなくては生活できない人のためにあるので、入居金は必要はなく安価ですが、ほとんどの施設は相部屋で、いつ入居できるのか何とも言えません。
その他老人を対象とした施設
有料老人ホーム
事業主体民間企業等
対象年齢は施設による。介護付きの場合は60歳以上が多い
費用入居金(施設による)、月額利用料(平均15~20万円が一般的)
食事をはじめ、快適な日常生活を送るために必要なサービスを提供する民間施設です。サービスや施設の内容により、費用はさまざま。生活スタイルや立地なども、選ぶ際のポイントになります。さらに有料老人ホームは、以下の4つに分けられます。
健康型有料老人ホーム
食事などのサービスはありますが、自立して生活できる方が対象。そのため、介護が必要となった場合、契約を解除して退去しなければなりません。要介護になった場合、ホーム側が併設、提携している施設に移転といった契約もあります。
イラスト/岡村奈穂美
住宅型有料老人ホーム
食事などのサービスが付いた居住施設ですが、介護サービスはありません。要介護になった場合、外部の介護事業所から介護サービスを提供してもらいます。その場合、介護サービスは有料となります。
イラスト/岡村奈穂美
介護付き有料老人ホーム
(一般型特定施設入居者生活介護)
特定施設入居者生活介護に指定された、介護サービスを義務付けられた有料老人ホーム。要介護者3人に対して、介護スタッフを1人以上配置する必要があります。介護サービスはホームのスタッフが提供します。
イラスト/岡村奈穂美
介護付き有料老人ホーム
(外部サービス利用型特定施設入居者生活介護)
外部サービス利用型特定施設入居者生活介護に指定された施設。ホームのスタッフが安否確認等を行い、介護サービスは委託先の介護サービス事業所が提供します。
イラスト/岡村奈穂美



養護老人ホーム
事業主体地方自治体・社会福祉法人
対象原則65歳以上(所得制限あり)
費用月額10~15万円前後
主に経済的な事情で生活が困難な人を対象にしているため、所得制限があります。

軽費老人ホーム
事業主体地方自治体・社会福祉法人等
対象60歳以上
費用月額7~15万円
食事が提供されるA型と、自炊の必要なB型があります。原則として自立できていることが条件で、要介護状態になれば、別の介護施設に住み替えなければなりません。

ケアハウス
事業主体地方自治体・社会福祉法人等
対象自立可能な60歳以上
費用月額7~15万円
独立した生活を送るのが困難な人のための公的な施設。前年の収入に応じて利用料金が設定されます。原則として自立できていることが条件で、要介護状態になれば、別の介護施設に住み替えなければなりません。

グループホーム
事業主体地方自治体・社会福祉法人・医療法人・民間企業等
対象65歳以上
費用月額15万円前後
自立して共同生活が送れる軽・中程度の認知症の人が、5~9人のグループで介護スタッフと共に生活する施設です。

療養型医療施設
事業主体地方自治体・医療法人等
対象常時の医療の管理が必要な要介護者
費用月額10万円前後
長期入院できる病院、診療所で、自宅に戻ることを前提としています。個室は少なく、2~4人部屋が一般的です。




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