沈没トルコ軍艦に120年前の金貨 和歌山沖で発見
沈没トルコ軍艦で発見された1ポンド金貨(左)と当時の日本の1円銀貨=25日、和歌山県〔共同〕 |
120年前に和歌山県串本町沖で沈没したトルコ軍艦「エルトゥールル号」の海底発掘調査で、トルコ人らの調査団は25日、大英帝国の一ポンドの金貨1枚と、当時の日本の一円硬貨を発見したと発表した。
海洋考古学者のトゥファン・トゥランル団長は「まだたくさんの金貨が眠っているはずだ」と話した。
発掘調査は2008年からの3年計画で、既に将兵の頭蓋骨(ずがいこつ)の一部とみられる破片や軍服のボタン、革製の靴底など計約5800点を発見。沈没から120年を迎える今年9月以降、一部をトルコ国内で巡回展示する。
エルトゥールル号はオスマントルコ時代の木造軍艦で全長76メートル。1890年、明治天皇に親書と勲章を献上し帰国する途中、台風に遭い沈没した。約650人の乗組員のうち69人が地元住民に救助され、日本とトルコの友好につながった。
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